翼のはためき 〜A sound of her wings〜
(SHPS0001)
●基本データ●
発売日:
2000年4月7日
マニュアル:
中綴じ、12P(表紙カラー)
操作説明+キャラ紹介
ブランド:
ShapeShifter
[WEB]
BGM:
WAV
音声:
なし
画面:
Window or FullScreen
●傾向と評価●
シリアス
80
20
ギャグ
陵辱系
10
90
ラブラブ系
万人向け
70
30
人を選ぶ
バグ指数
10
安全
マニュアル
45
可
客観的評価
45
普
個人的趣味
60
良
●どんな人にオススメ?●
絵本風な物語に浸ってみたい人
Tony氏の絵が好きな人
さて、ShapeShifterブランドのPartnerに続く第2作です。
Partnerのイメージが個人的に残っているので、Partnerのレビューに乗っ取っていきましょう。
まずシステムですが、いわゆるビジュアルノベルという画面全体に文字が出てくるタイプです。
文字が非常にきれいに処理されてあり、気持ちよく文章を読むことができます。
全体的に、良い感じではあるんですが、作り慣れていないというか、意識が届いてないというか、
立ちキャラの絵が変わるときでも、文字が出たままなのはちょっと…。
文字を読むのに一生懸命で、結構表情が変わってるのに気づかなかったりしました(汗)。
普通は、一旦文字をフェードアウトしてから戻しますよね。
シーン切り替えのときには、その処理が入ってるのに、立ち絵の変更時にはなぜかそれがない(苦笑)。
んで、シナリオですが、シナリオを1本クリアすると、次のシナリオへの選択肢が増えるという形です。
なので、事実上1本道です。シナリオの内容は雑誌などでも書かれていたように、
舞台は現代ですが、どこかメルヘンチックです。悪役もなんか絵本的な怖さなんですよね。
主人公が理屈っぽくて、非常に変なやつなので、感情移入は難しいでしょうが、
絵本を読むような感覚で見るのが正しいんじゃないかと思っています(笑)。
偏屈な主人公だって、童話とかならありがちだしね(笑)。
各シナリオは、ボリューム感には欠けますが、雰囲気に合った良い感じのシナリオだと思います。
好みは分かれるかも知れませんが、不思議な魅力があるように感じました。
ただ、1つ苦言をば。ゲーム全体というくくりで見ると、ボリューム不足なのは否めません。
また、シナリオは4本なのですが、内容的にちょっと中途半端で、
最後にもう1本シナリオが欲しくなります。シナリオの満足度がもっと高ければ、
文句なしで、個人評価は「特」を付けてたんですけどね…。
絵に関しては、今更何も言うことはありません(笑)。
きっちりとデッサンされていて、非常にうまいです。
絵柄が趣味に合わないという人でも、うまさは認めるのではないかと思います。
最近は、デッサンが相当おかしくても、きっちり押さえるところを押さえれば、
ユーザーには受け入れられているので、こういうしっかり描く人は貴重ではないかと。
これだけのものだと、逆に書くことがないです、えぇ(笑)。
さて、前作Partnerで酷評した音楽ですが、はっきりいって、水準をかなり上回った出来です。
初回起動時に、前作のようなとんでもない音楽をある意味期待していたのですが、
起動後、しばらく固まってしまいました(苦笑)。
ミキシングがきっちり行われていて、非常に完成度の高さを感じます。
楽曲は良くても、ミキシングがちょっとおかしいのが最近結構ありますので。
というわけで、総評ですが、「惜しい、あと一歩」という感じです。
なんというか、ものすごく惜しいという感じなんです。
ちょっとしたことで非常に損をしている印象が強いので、次回作に注目しています。
P.S. ミカかな、レイコかな…。うーん、ミカにしておきましょう(笑)。
(2000年6月4日) (2003年11月24日評価基準見直し)
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