Hello Again (ACTV0002)


●基本データ●

発売日:2000年5月26日 マニュアル:

中綴じ、16P(表紙カラー)
操作説明+キャラ紹介
 +アンケート
ブランド:アクティブ
[WEB]
BGM:MIDI or WAV
音声:全キャラフルボイス
画面:Window or FullScreen


●傾向と評価●

シリアス  50



















50  ギャグ

陵辱系20

80ラブラブ系

万人向け80

20人を選ぶ

バグ指数10

安全

マニュアル50


客観的評価60


個人的趣味55



●どんな人にオススメ?●




 京都の老舗、アクティブの今年2本目のリリースです。

 アクティブは、デビュー作(*1)が91年ですから、もうすぐ10周年ですねぇ。
飛びぬけたものはないかも知れませんが、色んな意味で非常に安定したものをリリースし、
安心してプレイできるメーカーです。

 ブランド紹介はこの程度にして、内容の解説に入りましょう。

 基本的には、現代に似た世界で、DAと呼ばれるいわゆる超能力を持った人間が存在している世界。
主人公がDAを持っている生徒達の集まっている、瀬戸際学園に転校してくる所からゲームは始まります。
シナリオも学園物テイストが基本ですが、アクセント的にDA関連や近未来的なもの、超常現象などを絡めて、
進行していきます。

 このゲームの肝といえるのは、キャラクターの立て方でしょう。
主人公の寮の部屋の先住権を主張する3人娘や、学生会役員の眼鏡娘、転校のきっかけになった夢の娘、
転校生の6人がなかなか個性的です。もちろん、男性キャラもえらい個性的です(笑)。

 また、これは好みが分かれるところでしょうが、男性(主人公含む)もフルボイスなので、
ドラマ的な雰囲気があります。わたし個人としては、シナリオがある程度しっかりしていれば、
男性にもボイスが欲しい質なので(*2)、その点、満足です。声優さんも水準は越えてますし。

 ゲームは、時々選択肢が表示されて、それを選んでいくオーソドックスなパターンです。
エンディング制覇の難易度はさほど高くないですが、何も考えずに選択していくと、
CGは結構落とすかも知れません。ただ、それほど長い話でもないし、
スキップも快適なので(後述)、繰り返しはさほど苦にならんでしょう。

 さて、問題の絵です。このHello Again、公開資料によると、原画は「センキチロオ」と書かれています。
しかし、この絵は、どう見てもあの人のタッチに酷似しています。
ゲームをやっていても、どうも違うという絵もありますが、どう考えてもそうだろうという絵もありました。
…んでまぁ、結論からいいますと、やはり、風上旬氏の手によるもののようです。
なんで、こんなペンネーム付けたんでしょうねぇ…。はてさて。
というわけで、風上フリークは買うように(笑)。

 さて、あとはシステム面ですが、操作性は非常に良いです。メッセージスキップも強制スキップ、
既読のみスキップのどちらも選択可能ですし、システムも安定しています。
音声も、主人公のみ切るとか、男性を切るとか、細かく設定できますので、好みでプレイしませう。

 ここからは、ちょっと残念な点を。

 まず、テキストなんですが、細かい部分で粗が目立ちます。
例えば、呼称が1文の中で、変わっていたりとかするので、妙な感じです。
次に音楽なんですが、出来は悪くありません。水準は越えている出来だと思います。
ただね、エンディングで、劇中の曲をそのまま使うのはどうかと思うんだよなぁ(苦笑)。
個人的に、エンディングって余韻に浸りたいので、それなりの曲を流して欲しいんですよ。
あと、エンディングはもう少し説明して欲しいなと思うものがありました。
全体的に良い出来なだけに、ちょっと残念です。

 あとは、演出でもあるんでしょうが、音声のボリュームに幅がありすぎること。
小さな声がよく聞こえなかったので、ボリューム上げてプレイしていたら、
突然、「おーい、東吾ちゃーん」という大音声が(汗)。いや、まぁ、こいつはそういうキャラなので、
いいっちゃー、いいのですが、結構ボリューム調整を頻繁にしてました(笑)。

 総論としては、十分に水準を越えた良作です。風上旬ファンや、アクティブファンはもちろんのこと、
一般人にも結構お勧めです。その割に点数が低いと言われるかも知れませんが、
それは、わたしがエンディング重視だからですね(苦笑)。
各地のレビューサイトを回っても、特に批判は出ていないようですし、万人向けってことですかね。
…あっ、Hシーンは、あんまり濃くないですよ、念のため(笑)。

P.S. とりあえず、真沙魚を一押しにしておきましょう。結構みんな良い感じなんだけどね。



*1 「3太くん」というクイズゲームなんですが、いやぁ、なんつーか、3太君のキャラがすごくて(苦笑)。
  結構、印象が強いゲームだったりします(笑)。アクティブは、その後も「花よりダンゴ」とか、
  「麻雀幻想曲」など、テーブルゲーム系が多かったんですよね。まぁ、そういうところは多かったですが。

*2 通常のシーンはっていう限定も入れてみようかね(笑)。男性の声いらないっていう人の大半は、
  「男の喘ぎ声なんぞ、聞きたくもない」っていう人でしょうから…。わたしもこの意見は否定しません(笑)。
  ま、このゲームはさほど喘がないので、問題ないと思いますが。

(2000年7月18日) (2003年11月24日評価基準見直し)


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