美少女ゲームフェア2001秋ぷち


● 基本データ

日時:2001年9月15日(土・祝)
会場:都立産業貿易センター浜松町館3F(東京都港区)
時間:11:00〜17:00(滞在時間:12:20〜15:40)
入場料:300円
入場制限:18歳以上のみ入場可
主催:株式会社ディーオー

● イベント概要

 今年春に行われた「美少女ゲームフェア2001春ぷち」に続く、2回目の開催で、 メーカー主催ということもあり、メーカーの共同販売促進イベントという雰囲気が強いイベントです。 「ぷち」の名前が示す通り、会場は決して広くなく、そこに今回は32社+本部+ステージが突っ込まれているので、 ある意味、ものすごく活気があるイベントです。

● 出展社構成

 メーカー系イベントですので、ほとんどがメーカーです。

メーカー系30
出版系2
ショップ系0

● インプレッション

 ばたばたしてしまった関係で、会場に到着したのは12:20頃。 同じ建物内で、他にもイベントをやっているらしく、会場への案内看板を持っている人を途中何人も目撃しました。 で、会場に着くと、外の案内版には「秋ぷち」の告知はなし。まぁ、地域への配慮でしょうか(苦笑)。

 そんな時間帯ですから、当然入場列などはなく、エレベーターホールに入ると、 「秋ぷち」のスタッフさんがいて、「入場は階段からお願いします」とのことなので、 階段で3階まで登り、入場料300円を支払って、入場券とパンフレットを受け取って会場内へ。 前回の「春ぷち」も同じ入場方式でしたね、そういえば。

 前回の春ぷちのときには、パンフレットにステージイベントのスケジュールがなく、 また、会場にも貼ってなかったので、まったくタイムスケジュールがわからないという状況があったんですが、 今回のパンフレットには、ちゃんとステージスケジュールが載っていて、まずは一安心。 パンフレットに、「春ぷち」で柱に貼ってあった模造紙の内容が印刷された下敷きが入っていたのですが、 「みんなで好き勝手に書いてください」という代物だっただけに、 それを印刷して、下敷きにして配るというのは、いかがなものかなとちょっと思いましたけど。

 会場に入り、ざっと見渡すと、結構人は多い感じ。 面積に比してブースは多いので、かなり混雑している感じがしました。 で、まず目についたのが、オーバーフローとスクアドラ・ディの行列。 スクアドラ・ディは、アンケートに答えると扇情的な(ぉ)下敷きがもらえるということで、列が出来ていた模様。 オーバーフローの方は、ブースまで辿り着けなかったので、何の列なのか、わかってません(汗)。

 その後ぐるりと回ってみると、物販で人気がありそうなブースもすでに目玉がなくなっていたのか、 あまり列ができているところはなく、まったりしておられるブースもちらほら…。 それでも、人は会場にいるものですから、どこかでデモ配布や、じゃんけん大会などが行われると、 人が集まってきて、相当な列ができるといった感じでした。

● ステージイベント

 ステージイベントは、プチコンサート、ビンゴ大会、座談会、絵スチャーというラインナップだったんですが、 いくつかピックアップしてご紹介。

 * プチコンサート

 まぁ、当たり前といえば当たり前ですが、今回は生バンドではなく、カラオケでのコンサート。 ただ、P.A.(音響システムね)に関しては、結構ごついものが置いてあり、 だだっぴろいホール状の会場への配慮は行われている感じでした。

 歌っていたのは、全部で女性4人かな?(違ったらごめんなさい、全部見れたわけじゃないもんで(汗)) うち3人は、「プリズムキャット」として、11/3のキャラクターカーニバル2001(CC2001)でも歌うんだそうで。 歌っていた人間のうち、巻口容子さんしか把握できてません、ごめんなさい(汗)。

 ただ、聞いている限りでは、それなりに歌唱力もあるようですし、CC2001では、 バックもちゃんと生バンドになりますし、かなり楽しみな感じがしてますけどね。生はいいです、生は(謎)。

 * 美少女ゲーム座談会

 最近、この手のイベントでは定番になりつつある、業界人による座談会ですな。 今回の座談会の出席者は、NOISE・有田氏、minori・酒井氏、トラヴュランス・さばみそ亭氏、 SOUP・橋本氏、メガストア・稲野辺氏、Gamelex-GS・金子氏、パソコンパラダイス・高橋氏、 電撃姫・小野田氏、そして、進行役であるD.O.・佐藤氏の9人でした。

 佐藤氏が進行役の場合には、かなりディープな話が聞けるので、期待大なのですが、 期待にたがわず、かなりいろんな水面下の話が飛び出しておりました。

 業界の規模に関する話や、俗に言うボーイズゲームに関する話(有田氏「実はうちでも開発を開始しています」、 佐藤氏「うちでも、やりたがってる人間は多い」)や、発売日が月末の金曜に集中する問題 (佐藤氏「現在、業界で発売日を登録するシステムを開発中で、来年から稼動できる見込み。 これで、だいぶ分散されるようになるだろうと思う」)、 また、雑誌の世界での求人状況や、開発工程の進め方など、さすがに業界を知り尽くしている佐藤氏だけに、 ディープな話題を色んな人に振りまくっておりました。

 質問コーナーでは「主な購買層は社会人なのに、金曜日発売で、 社会人があまり買えない状況になっているのはなんとかならないか」という質問に対して、 佐藤氏が「色々問題があって、まず、金曜日に集中して、しかも月末の金曜日には、 集中してしまうために、ショップ側が各ソフトを十分な数仕入れることができない。 その結果、金曜日に売り切れが発生すると、土日は流通が休んでしまうので、 月曜まで店頭に商品が並ばない状態になってしまう。メーカーは割と働いているし、 土曜でも日曜でも発注がくれば、出荷できる。」と答えておりました。

 また、他にも「UNIX系OSや、JAVA上でのソフト開発などは考えていないか、 またそういう環境で動くスクリプティングのシステムがあったら採用するか?」という質問 (酒井氏「セキュリティや共有の問題で、初期開発はUNIX上で行っているが、 UNIXやJavaでのリリースというのは、現段階では考えてはいない」)や、 「栄養ドリンクなどが、事務所に置いてあったりしますか?」という質問 (高橋氏「以前、すごい疲れてるときに飲んだら、すごい鼻血が出たので、 それ以来飲まないようにしてます」)などが寄せられていました。

● ブース紹介

 ちょっと目についたブースをピックアップして簡単にですがご紹介。順番はブース番号順です。

 1 ROOT/CLOVER

 わたしは午後から入ったので、特に物販に列はありませんでした。 ポスター類などの販売が行われていました。顔のない月のコスプレ娘さんが2名。 上品な格好をした女性がおられましたが、あの方がCARNELIANさんなんでしょうか…。 配布物の配布のときには、すごい列ができていましたけど、さすがに…。

 3 戯画

 定期的にデモCDやポスター配布が行われていて、その度にどこからともなく人が集まって列ができる感じ。 会場が狭いので、通路がなくなるような感じで、わたしはあまり並ぶ気がしなかったのですが(苦笑)。

 11 DigiChronicle

 11/3に行われるCC2001のプレミアムチケット(なにやら、別に入場列が作られるなどの特典があるらしい)や、 CC2000で販売されたプレミアムCDなどを販売していました。 また、アンケートに答えると、2種類のグッズ(どちらか選択)がもらえるというイベントをやっていました。 このブースで聞こえてきた会話。 「何?両方欲しい?ん〜、それじゃあ、もう1枚アンケートを書いてもらいましょうか」(笑)

 15 URAN/telluru

 随分、久しぶりにイベントで見た気がします(苦笑)。ソフトを一律2000円で販売されていました。 また、JULIAのコスプレのお姉さんがいて、その着ている制服がオークションされていました…。 最後までいなかったので、いくらになったのかは、わかりませんが(苦笑)。

 16 RUNE

 わたしがいったときには、テレカの販売も、デモCDの配布も終了しており、 リトルモニカ物語のデモが流れる奥で、スタッフさんがまったりとされておりました。 …なんか、わたしRUNEブースで物売ってるって、まだ見たことないんですよね(苦笑)。

 18 U・MeSOFT/D'z

 イベントの度に行われていますが、今回も例によってソフトの特価販売が行われていました。 D'z新作2本で5000円とかで売られてましたが(苦笑)。あと、微笑みをもう一度が2000円とか…。 その辺はさすがに売り切れてたようですけど。 毎回、結構楽しみに覗いている割には、買ったことないですな、わたし(苦笑)。

 20 ラッセル

 ここは流通さんだと思うんですが、毎回、紙袋の無料配布をされておりますな。 今回の紙袋は片面が「Coda−棘−」(OVER)、もう片面が「月陽炎」(すたじおみりす)。 中には「CONCERTO」(SUCCUBUS)のポストカードが入っておりました。 いっつも、大量に持って来ておられて、みんなに行き渡っている感じです。

 25 ねこねこソフト

 わたしが行ったときは、まったりとしておられました。ただ、じゃんけん大会のときには、 すごい人の量で、通路が完全にふさがっておりました…。 やぱし、人気はすごくあるようですなぁ。

 26 Cat's Pro/ぱんだはうす/Melody

 新作ソフト「DUO」と「新体操」のデモが流され、テレカなどが売られていました。 「SPARK!」のみちるコスプレの娘さんがいて、ブースでライブをやっておられました。 また、配布したチラシで、くじびきもやっていた模様。 特等(1等かな?)の商品は「新体操」のソフトだそうで。…いや「新体操」いいですな(笑)。

 27 スクアドラ・ディ

 新作ソフト「まいむ」の下敷きをアンケートに答えた人にプレゼント。 話を聞くと、当初マシン1台で行っていたのを、人数が多くなったために急遽3台に増やしたとのこと。 それでも、かなり最後の方まで列ができていました。 また、きゃらめるりぼん(等身大ドール)が2体置いてありました(笑)。

 32 CustomSoftware

 新作のキャラクターテレカを販売していた模様。なぜ模様かというと、わたしが行ったときには、 すでに完売の表示が出ていたからですな(苦笑)。原画さんと思しき方が、 神戸屋風の服を着てブースで色紙などを描いておられました。 ちょろっと、覗いた限りでは、かなり売れ線な感じの絵を描かれる方ですね。 じゃんけん大会でも、えらく人が集まっていました。


● 総評

 とりあえず、出遅れたので、最初の状況がつかめていません(汗汗)。 なので、昼頃からの状況で書いているわけなんですが、決して閑散とした感じはなく、人がうろうろとしておりました。 何せ会場が狭いもので、どこかで何かが始まれば、どこにいても、わかるので、 会場中の人が集まってしまうっていう感じでしたね。民族大移動みたいな(ぉぃ)。

 最近は、時間の最後の方でじゃんけん大会などをどこでも行っていますし、結構最後まで人が残ってる感じですね。 以前行ったイベントでは、昼頃には客がまばらになっちゃってる物販イベントとかありましたからねぇ。 いや、どのイベントかは言いませんが(ぉ)。今回の「秋ぷち」は、前回の「春ぷち」の倍くらいの客が入ったようで、 そろそろ、都産貿の1フロアでは手狭かなぁという気はします。 まぁでも、このイベントはキャッチフレーズからして「感謝!感謝!のキャッチボール!!」で、 メーカーとユーザーの触れ合いみたいな部分に主眼が置かれているので、 こういう狭さっていうのは、逆に身近さがあっていいのかも知れません。 また、物を売って元を取ろうというのではなく、あくまで販促が目的な感じがするので、 わたし個人としては、印象はいいんですけど。

 次回は春開催にしたいということなので、このイベントがどう広がっていくのか、楽しみではあります。

(2001年9月18日)


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